ジュニアサッカーの保護者と話していると、
「コーチがそう言っていたので…」
という言葉をよく耳にします。
もちろん、指導者は子どもたちの成長を願って指導しています。
しかし、少し考えてみてください。
身近にいる大人は、みんな同じ意見でしょうか?
親同士でも考え方は違います。
学校の先生同士でも意見は違います。
サッカー指導者同士でも指導法は違います。
つまり、大人だから正しいわけではありません。
だからこそ子どもたちには、「言われたことをそのまま信じる力」ではなく、「自分で考える力」が必要なのです。
今回は、ジュニアサッカーを通して子どもの考える力を育てるために大切な考え方をお伝えします。
コーチの言葉が必ず正しいとは限らない
立場や経験によって意見は変わる
サッカーには絶対の正解がありません。
例えば、
- とにかくドリブルを重視する指導者
- パスサッカーを重視する指導者
- 勝利を優先する指導者
- 育成を優先する指導者
同じ試合を見ても評価は分かれます。
それは誰かが間違っているからではなく、それぞれの価値観や経験が違うからです。
つまり、コーチの言葉も「一つの考え方」である場合が多いのです。
良いコーチでも間違えることはある
どんなに経験豊富な指導者でも人間です。
- 選手の状態を見誤る
- 伝え方を間違える
- 勘違いする
- 感情的になる
こうしたことは普通にあります。
実際、プロの監督でさえ采配ミスをします。
だから子どもに伝えたいのは、
「コーチを疑え」
ではありません。
「コーチの話を聞いたうえで、自分でも考えてみよう」
という姿勢です。
「疑う」のではなく「再確認する」
考える力は確認する習慣から生まれる
最近は「自分で考えることが大事」とよく言われます。
しかし、子どもにとっては簡単ではありません。
そこで大切なのが再確認です。
例えば、
- なぜそのプレーが良かったのか
- なぜ怒られたのか
- なぜその練習をするのか
を考える習慣です。
ただ言われたことを実行するだけでは、考える力は育ちません。
理由を理解しようとすることで、少しずつ判断力が身についていきます。
サッカーは答えが一つではないスポーツ
試合中には、
- パス
- ドリブル
- シュート
など様々な選択肢があります。
どれが正解だったかは結果だけでは判断できません。
だからこそ、
「なぜその判断をしたの?」
と親子で話す機会が大切です。
結果ではなく考えた過程に目を向けることで、子どもの思考力は成長していきます。
ちゃんと話せるコーチばかりではない
指導力と説明力は別物
意外と見落とされがちですが、
良い指導者=説明が上手い指導者
とは限りません。
サッカー経験が豊富でも、
- 説明が苦手
- 言葉足らず
- 感情的になる
という指導者もいます。
逆に説明が上手でも、育成力が高いとは限りません。
そのため、子どもがコーチの言葉を理解できなかったとしても、必ずしも子どもの理解力不足とは言えないのです。
分からなければ聞いてもいい
自分で考える力とは、何でも一人で解決する力ではありません。
分からないことを質問できる力も含まれます。
- なぜですか?
- どういう意味ですか?
- どこを改善すればいいですか?
こうした質問ができる選手は成長が早い傾向があります。
大人に期待しすぎないことも大切
最後にプレーするのは子ども自身
試合中、
- 親はピッチに入れない
- コーチもボールを蹴れない
実際に判断するのは子どもです。
だから、
「コーチが何とかしてくれる」
ではなく、
「自分で考えて行動する」
ことが重要になります。
これはサッカーだけではありません。
将来、
- 進路選択
- 就職
- 人間関係
などでも必要になる力です。
親ができる最高のサポート
親がすべての答えを教える必要はありません。
むしろ、
- どう思った?
- なぜそうしたの?
- 他の方法はあったかな?
と問いかけることの方が大切です。
答えを与えるのではなく、考えるきっかけを与える。
それが子どもの成長につながります。
まとめ
ジュニアサッカーの世界では、コーチの存在はとても大きなものです。
しかし、
- 大人も間違える
- コーチの意見も一つの考え方
- サッカーに絶対の正解はない
- 自分で考える力が将来を支える
ということを忘れてはいけません。
大切なのはコーチを否定することではなく、言われたことを理解し、自分なりに考え、再確認する習慣を身につけることです。
サッカーを通じて育てたいのは、上手な選手だけではありません。
自分で考え、自分で判断し、自分で行動できる人間です。
その力は、きっとサッカーを卒業した後も子どもを支え続けてくれるはずです。
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