サッカーで緊張するのは悪いことじゃない|不安との上手な付き合い方

練習・上達法

「試合前になるとお腹が痛くなる」

「緊張していつものプレーができない」

「失敗するのが怖い」

ジュニアサッカーやジュニアユースの年代では、こうした悩みを抱える子どもは少なくありません。

保護者としても、

「もっと気楽にやればいいのに」

と思うことがあるかもしれません。

しかし実は、緊張すること自体は悪いことではありません。

むしろ真剣に取り組んでいるからこそ起こる自然な反応です。

大切なのは緊張をなくすことではなく、緊張や不安と上手に付き合うことです。


サッカーで緊張するのは自然なこと

緊張は体を守るための反応

人間は大事な場面になると緊張します。

これは脳が、

「失敗したくない」

「頑張りたい」

と感じている証拠です。

緊張すると、

  • 心拍数が上がる
  • 呼吸が浅くなる
  • 集中力が高まる

といった変化が起こります。

これは本来、力を発揮するための準備なのです。

緊張するのは本気だから

もし全く緊張しないとしたら、その試合に何も期待していないかもしれません。

緊張するということは、

  • 成長したい
  • 活躍したい
  • 勝ちたい

という気持ちがある証拠です。

まずは緊張している自分を否定しないことが大切です。


ストレス体験は子どもの成長に必要

将来はストレスのない世界ではない

学校でも仕事でも、人との関わりでも、人生にはさまざまなストレスがあります。

大切なのはストレスを避けることではなく、向き合う力を育てることです。

サッカーはその練習ができる貴重な場です。

小さな緊張を経験する価値

試合前の緊張

PKのプレッシャー

試合に出る不安

これらは子どもにとって大きな挑戦です。

しかし、その経験を繰り返すことで、

  • 自分を落ち着かせる力
  • 気持ちを切り替える力
  • 困難に立ち向かう力

が育っていきます。

サッカーでの緊張体験は、将来の財産になるのです。


過度な不安はパフォーマンスを下げる

不安は未来に向きやすい

不安が強い子どもは、

  • ミスしたらどうしよう
  • 怒られたらどうしよう
  • 負けたらどうしよう

と未来ばかり考えています。

しかし未来はまだ起きていません。

想像の中で失敗を繰り返してしまうことで、不安はどんどん大きくなります。

判断ミスや消極的なプレーにつながる

不安が強くなると、

  • パスが遅れる
  • ドリブルできない
  • チャレンジしなくなる

といったプレーにつながります。

以前の記事で紹介した「判断ミスのメカニズム」とも深く関係しています。

不安が大きくなるほど、視野は狭くなってしまうのです。


不安は消すのではなく隣に置く

不安をなくそうとしない

多くの人は、

「緊張しないようにしよう」

と考えます。

しかし緊張を消そうとするほど、かえって意識してしまいます。

そこでおすすめなのが、

「不安を隣に置く」

という考え方です。

不安があっても行動する

例えば、

「緊張しているな」

「不安だな」

と思ったら、

その気持ちを追い払うのではなく認めます。

その上で、

  • ウォーミングアップをする
  • 仲間と話す
  • 目の前のプレーに集中する

という行動を続けます。

不安をゼロにする必要はありません。

不安があっても前に進めば良いのです。


今を見ることで不安は小さくなる

不安は未来にある

不安は未来に意識が向いている状態です。

一方で集中は今に意識が向いている状態です。

子どもに伝えたい言葉

試合前には、

「頑張れ」

よりも、

「まずは最初のプレーをしよう」

「目の前のボールに集中しよう」

という声かけがおすすめです。

未来ではなく今に意識を向けることで、不安は小さくなります。

一流選手も今に集中している

トップ選手ほど、

結果ではなく行動に集中しています。

  • 次の一歩
  • 次のプレー
  • 次の判断

に意識を向けています。

これは子どもたちにも十分身につけられる考え方です。


まとめ

サッカーで緊張することは悪いことではありません。

むしろ本気で取り組んでいる証拠です。

また、緊張やストレスを経験することは、将来を生き抜く力を育てる大切な機会でもあります。

大切なのは、

  • 緊張を否定しない
  • 不安をなくそうとしない
  • 不安を隣に置く
  • 今に集中する

という考え方です。

子どもが緊張している姿を見ると心配になります。

しかし、その経験こそが成長のチャンスかもしれません。

サッカーを通じて、不安と付き合う力を少しずつ育てていきましょう。

【この記事を書いた人】

ぽこちパパ|Junior Football Base運営者

ジュニアサッカー指導歴25年以上。ブラジル・サンパウロでのサッカースクール設立・運営、Jリーグクラブスクールでの指導、女子チームや発達支援現場での活動を経験。現在はNPO法人を運営し、保護者支援や発達支援にも携わっています。

▶ぽこちパパのプロフィール
https://juniorfootballbase.com/profile/

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