試合に勝った日。
子どもは笑顔で帰ってきて、保護者も自然と嬉しくなるものです。
特に接戦を制した日や、子どもが活躍した日には、
「すごかったね!」
「よくやった!」
と声をかけたくなるでしょう。
もちろん、それは決して悪いことではありません。
しかし、育成年代のサッカーでは、勝った日の関わり方によって子どもの成長の方向が変わることがあります。
勝利を経験することは大切です。
一方で、「勝ったから価値がある」「勝てば認められる」という考え方が強くなりすぎると、将来的に苦しくなることもあります。
この記事では、ジュニアサッカーやジュニアユース年代の子どもに対して、勝った日に親がどのような声かけをすると成長につながるのかを解説します。
勝った日の声かけは結果だけを褒めないことが大切
勝利はチーム全員でつかむもの
試合に勝つと、
- 勝ったね
- おめでとう
- 強かったね
という言葉が自然に出てきます。
もちろん嬉しい気持ちを伝えることは大切です。
しかし、結果だけを繰り返し褒めていると、子どもは「勝つことが最も重要」と考えるようになることがあります。
サッカーはチームスポーツです。
得点した選手だけではなく、
- 守備を頑張った選手
- ベンチから応援した選手
- 準備をしていた選手
全員の力で勝利は生まれます。
行動に注目する
例えば、
- 最後まで走っていたね
- 声が出ていたね
- 苦しい時間帯も頑張っていたね
といった声かけは、結果に左右されない価値を伝えることができます。
勝った日の声かけで自信を育てる
自信は結果だけでは長続きしない
試合に勝った日は気分が良くなります。
しかし、
「勝ったから自信がある」
という状態は意外と不安定です。
次に負けた時、自信まで失ってしまう可能性があるからです。
努力と成長を認める
本当に強い自信は、
「自分は努力してきた」
という実感から生まれます。
例えば、
- 練習を続けていたこと
- 苦手なプレーに挑戦したこと
- 諦めなかったこと
を認めることで、結果に左右されにくい自信が育っていきます。
試合に出られなかった子への声かけも忘れない
勝った日でも複雑な気持ちの子がいる
チームが勝った日でも、全員が同じ気持ちとは限りません。
例えば、
- 出場できなかった
- 出場時間が短かった
- 思うようなプレーができなかった
という子もいます。
周囲が喜んでいるほど、自分だけ取り残されたように感じることもあります。
勝利と個人の評価は別に考える
そんな時は、
「チームが勝ててよかったね」
だけで終わらず、
「今日も最後まで頑張っていたね」
と本人の取り組みに目を向けることが大切です。
勝利の陰で見落とされがちな努力にも価値があります。
勝った日の声かけで次の成長につなげる
勝利で満足して終わらない
勝利はゴールではなく通過点です。
だからといって反省会を始める必要はありません。
大切なのは、自然に振り返ることです。
子ども自身に考えてもらう
例えば、
- 今日うまくいったことは何だった?
- 一番楽しかった場面は?
- またやってみたいプレーはある?
という質問をすると、自分で考える機会になります。
親が答えを教えるのではなく、子ども自身が成長を振り返ることが大切です。
勝った日こそ「サッカーを楽しむ気持ち」を大切にする
勝利だけが目的になると苦しくなる
育成年代では、
「勝つためにサッカーをする」
だけでは長続きしません。
なぜなら、どんな強いチームでも負ける日があるからです。
楽しいという気持ちを守る
試合後には、
- 楽しかった?
- どんな場面が印象に残った?
- 仲間と何を話したの?
など、サッカーそのものを楽しめたかにも目を向けてみましょう。
サッカーを好きでいることは、長く続けるための大きな力になります。
まとめ
ジュニアサッカーで試合に勝った日は、親も嬉しくなる特別な日です。
しかし、その日の声かけは単なるお祝いだけで終わらせる必要はありません。
勝った日だからこそ、
- 結果だけを褒めない
- 努力や行動に目を向ける
- 出場できなかった子にも寄り添う
- 次の成長につながる会話をする
- サッカーを楽しむ気持ちを大切にする
ことが重要です。
勝利は子どもにとって大切な経験です。
だからこそ、その経験を「勝ったから良かった」で終わらせるのではなく、自信や成長につなげていきたいものです。
親の何気ない一言が、子どものサッカーとの向き合い方を大きく変えることもあります。
勝った日の喜びを共有しながら、次の一歩につながる声かけを心がけてみてはいかがでしょうか。
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