サッカーをやっているのに、自主練をする様子がない。それどころか、他のことばかりに夢中になっている。
そんな姿を見て、不安になる保護者は多いと思います。「サッカーへの気持ちが薄いのではないか」「このままで上達するのだろうか」。
25年以上の指導経験と、娘との日々の中で見えてきたことをお伝えします。
サッカー以外に夢中になる理由
一般的に、子どもがサッカー以外のことに気持ちが向く理由として、こんなことが挙げられます。
興味の幅が広がる年代だから
ジュニア年代は、様々なことに好奇心が向く時期です。一つのことに集中し続けることの方が、実は珍しいと言えます。
サッカーへのプレッシャーから逃げている
「もっと上手くならなければ」というプレッシャーを感じている場合、無意識に他のことへ気持ちが向かうことがあります。
単純に新しい刺激が楽しいから
子どもは新しいことへの好奇心が強く、目の前に魅力的な選択肢があれば、自然とそちらに気持ちが動きます。
これらは、子どもの成長過程として自然なことです。
何でもやりたがる娘の話
我が家の娘は、何でもやりたがるタイプです。
怖いもの知らずで、失敗することも恥ずかしくない。サッカー以外にも、地域のお祭りで披露するお囃子と、ピアノを習っています。
それだけではありません。ダンスをやりたい、スイミングに行きたい、ファイヤーダンスがかっこいい、絵を描きたい。欲しいものもたくさんあります。毎日誰かを探しては、遊びまくっています。
当然、自主練をする時間などほとんどありません。
でも、それでいいと思っています。
「長谷川チャレンジ」と砂遊び
ある時、娘がサッカーの話で盛り上がり、朝練をしていたことがありました。
「長谷川チャレンジができるようになりたい!」
そう言って、リフティングの自主練を始めました。やる気に満ちていました。
でも、その熱は長くは続きませんでした。次の日には、友達に誘われて砂遊びをしていました。
子どもってそういうものです。思い通りになんていきません。
やりたいことを見つける天才
この姿を見ていて、ある時思いました。
娘は、やりたいことを見つける天才なんだと。
サッカーへの興味がたまたまその日だけ強かった。でも次の日には、また別のものに心が動いた。それは、悪いことではありません。むしろ、何にでも好奇心を持てる力だと捉えています。
やりたいことを見つける力がそれだけある子なら、いつかサッカーが本当にやりたいことになった時、その天才っぷりを発揮すると思っています。
そして、もしサッカーがそうならなくても、それはそれでいい。何か別のことで、その力を発揮するはずです。
親にできることは「待つこと」
子どもがサッカー以外のことに夢中になっている時、親にできることは多くありません。
無理に自主練をさせようとしても、本人の気持ちが向いていなければ続きません。それより、本人がやりたくなるのを、ひたすら待つ方が結果的に近道だと感じています。
サッカーの話をしてみる。一緒に試合を見てみる。きっかけは作れます。でも、最終的に火がつくかどうかは、本人次第です。
朝練をしたいと言い出した日も、砂遊びに戻ってしまった日も、どちらも娘らしい姿でした。その揺れ動きを、否定する必要はないと思っています。
まとめ
サッカー以外に夢中なことがある子どもを見て、不安になる気持ちは自然なことです。でも、それは子どもの成長過程の一部であり、悪いことではありません。
娘は、お囃子もピアノもダンスも絵も、何でもやりたがります。サッカーの自主練をする時間はほとんどありませんが、それでいいと思っています。やりたいことを見つける力がある子だからこそ、いつか本当にやりたいことが見つかった時、大きく花開くはずです。
お子さんがサッカー以外のことに夢中になっている時、焦って引き戻そうとするより、その好奇心を見守ってみてください。やりたいことを見つける天才だと思って、待つことも、一つの大切な向き合い方です。
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