出場機会が少ない子に共通する5つの特徴|指導者が正直に思うこと

親のサポート術

「うちの子、なぜ試合に出られないんだろう。」

そう感じた時、検索すると「出場機会が少ない子の特徴」という情報がよく出てきます。一般的に言われる特徴を知ることは、現状を理解する一つの手がかりになります。

ただ、25年以上指導してきた立場から、正直に思うこともあります。それも合わせてお伝えします。


一般的に言われる5つの特徴

まず、よく挙げられる特徴を整理します。

1. 身体能力の成長が周りより遅い

スプリント、持久力、フィジカルの強さ。身体の成長スピードには個人差があり、同学年でも差が大きく出やすい時期です。

2. 試合中の判断が遅い

ボールを持った時、どこを見て、どう動くか。その判断の速さは経験によって変わります。

3. 声を出す習慣がない

ピッチ上でのコミュニケーション、味方への指示、ポジション修正の声。声を出せる選手は、コーチからの評価が上がりやすい傾向があります。

4. 練習への取り組み方に波がある

集中している時とそうでない時の差が大きい子は、安定したパフォーマンスを評価されにくいことがあります。

5. ミスを引きずりやすい

一度のミスで気持ちが切れてしまうと、その後のプレーにも影響が出ることがあります。


ここからは正直な意見です

ここまでが一般的に言われる特徴です。間違っているとは思いません。サッカーは競技するスポーツであり、勝ち負けを争う以上、身体能力や判断力が出場機会に影響することはあります。

ただ、ここから先は私の率直な意見です。

出場機会が少ないのは、多くの場合、子ども側の問題ではなく指導者側の問題だと思っています。

身体能力が育っていない、身体が成長していない。それを理由に出場機会を減らすのは、指導者の一つの方針です。でも、その子が成長して身体能力が上がってきた途端、急に試合に出すようになる指導者を見たことがあります。

それまで周りより身体能力で上回っていた子は、逆に出場機会が減っていく。

これは指導者が育てきれていない可能性があると思っています。練習の中で技術や判断力を育てられていない証拠です。身体能力という、いずれ追いつく要素だけで評価し続けています。


本当に見るべきもの

出場機会の差を「子どもの特徴」として片付けてしまうと、子ども自身が「自分には何か足りないんだ」と思い込んでしまいます。

でも実際には、身体の成長タイミングの違いであることが多い。技術や判断力は、適切な指導があれば、誰でも積み上げていけるものです。

指導者として大切なのは、今出場機会が少ない子の「育てるべき部分」を見極め、そこに向き合うことだと思っています。声が出ない子には声を出す練習を。判断が遅い子には判断を早くする練習を。身体能力だけに頼った評価を続けないことです。


親にできること

お子さんが出場機会が少ない時、上に挙げたような「特徴」に当てはめて落ち込む必要はありません。

それより、今のチームの指導方針がどうなっているかを見てみてください。身体能力だけで評価が決まっているように感じるなら、それは指導の在り方の問題かもしれません。

成長すれば、状況は変わります。身体は必ず変化していきます。その時、ちゃんと評価してくれる環境にいるかどうかが、何より大切だと思っています。


まとめ

出場機会が少ない子に共通する特徴として、身体能力、判断力、声の出し方などがよく挙げられます。それ自体は間違っていません。

ただ、25年以上指導してきた立場から言うと、出場機会の差は子どもの特徴より、指導者がどう育てているかの問題であることが多いです。身体能力で評価し続け、成長すれば態度を変える指導者は、練習で子どもを育てられていないだけだと思っています。

お子さんが出場機会で悩んでいる時、特徴を探すより先に、今のチームの評価軸を見てみてください。それが、本当に大切な視点かもしれません。


【この記事を書いた人】

ぽこちパパ|Junior Football Base運営者

ジュニアサッカー指導歴25年以上。ブラジル・サンパウロでのサッカースクール設立・運営、Jリーグクラブスクールでの指導、女子チームや発達支援現場での活動を経験。現在はNPO法人を運営し、保護者支援や発達支援にも携わっています。

▶ぽこちパパのプロフィール
https://juniorfootballbase.com/profile/

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