「同じチームの子がトレセンに選ばれたのに、うちの子は選ばれなかった。」
ジュニアサッカーをしていると、一度はこんな経験をするかもしれません。
トレセンは選ばれた選手だけが参加できるため、どうしても特別な存在に見えます。そのため、「このままで大丈夫なのだろうか」「将来に影響するのでは」と不安になる保護者も少なくありません。
しかし、トレセンに入れなかったことと、将来サッカーで成長できるかどうかは別の話です。
この記事では、トレセンに入れないことで感じる不安の正体と、本当に注目したい成長のポイントについて解説します。
トレセンに入れないと不安になるのはなぜ?
周囲の評価が見えやすいから
トレセンは「選ばれた選手」という分かりやすい評価です。
テストの点数や通知表のように結果が見えるため、どうしても気になってしまいます。
特に保護者同士の会話の中で、
- 「○○君はトレセンらしい」
- 「県トレまで行ったみたい」
という話を聞くと、不安が大きくなることがあります。
しかし、これは子どもの成長そのものを評価しているわけではありません。
あくまでその時点での選考結果の一つです。
将来への不安につながるから
多くの保護者が心配するのは、
「トレセンに入れないと強豪中学やクラブユースに行けないのでは?」
という点でしょう。
確かにトレセン経験者が有利になる場面はあります。
しかし実際には、
- ジュニアユースで大きく伸びる選手
- 中学生で身体が成長する選手
- 高校で頭角を現す選手
も数多くいます。
小学生時代の評価がそのまま将来を決めるわけではありません。
トレセンに入れない理由は実力不足だけではない
ポジションの影響を受けることもある
トレセンではポジションのバランスも考慮されます。
例えば、
- 同じタイプの選手が多い
- その年代に優秀な選手が集中している
というケースでは、実力があっても選ばれないことがあります。
特にセンターバックやボランチなどは競争が激しくなることもあります。
成長スピードには個人差がある
小学生年代は身体の成長差が非常に大きい時期です。
早く成長した選手は、
- 走るスピード
- 当たりの強さ
- キック力
で有利になることがあります。
一方で、後から成長する選手も少なくありません。
サッカー界では「早熟」「晩熟」という言葉がよく使われます。
小学生の評価だけで将来を判断するのは難しいのです。
チーム環境によっても変わる
地域によっては、
- トレセンとのつながりが強いチーム
- 選考会情報が入りやすいチーム
もあります。
逆に、小規模クラブや少年団では目立ちにくい場合もあります。
もちろん実力が最も重要ですが、環境による差がゼロとは言えません。
本当に見るべきは「成長曲線」
今の順位ではなく伸び方を見る
保護者が見落としがちなのは成長のスピードです。
例えば、
1年前はリフティング10回だった子が100回できるようになった。
試合で消極的だった子が自分からボールを受けられるようになった。
こうした変化は非常に価値があります。
サッカーは長距離走のようなスポーツです。
小学生時代の順位よりも、どれだけ伸び続けられるかの方が重要です。
サッカーを好きでいられるか
実は多くの指導者が重視しているのが、
「サッカーを楽しめているか」
という点です。
不安ばかりが大きくなると、
- 練習が義務になる
- ミスを恐れる
- 挑戦しなくなる
という悪循環に陥ることがあります。
好きだから続ける。
続けるから成長する。
この流れを守ることは、トレセン以上に大切かもしれません。
保護者ができる関わり方
選考結果より努力を認める
トレセンの結果だけを見ると、
「選ばれた・選ばれなかった」
で終わってしまいます。
しかし子どもにとって大切なのは、
- 毎日の練習
- 試合への取り組み
- 苦手への挑戦
です。
結果だけで評価すると、子どもは評価を恐れるようになります。
まずは努力や継続を認めてあげましょう。
子どもの目標を確認する
実は全ての子どもがトレセンを目標にしているわけではありません。
- 仲間とサッカーを楽しみたい
- レギュラーになりたい
- 中学でも続けたい
目標は人それぞれです。
保護者の不安が、子どもの目標を上書きしないように気をつけたいところです。
「今できること」に目を向ける
トレセンに入れなかった事実は変えられません。
しかし、
- ボールタッチを増やす
- 試合経験を積む
- 体力をつける
など、できることはたくさんあります。
未来への不安より、今日の行動に目を向ける方が成長につながります。
まとめ
トレセンに入れないと不安になるのは自然なことです。
しかし、トレセンはあくまで成長過程の一つの評価に過ぎません。
大切なのは、
- 選ばれなかった理由を冷静に考える
- 将来を悲観しすぎない
- 成長曲線を見る
- サッカーを好きでいられる環境を守る
ことです。
小学生年代では、数年後の姿を正確に予測することは誰にもできません。
だからこそ保護者は結果だけではなく、子どもが昨日より成長しているかを見てあげたいですね。
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