試合が終わったあと、子どもに何と声をかけていますか?
応援しているからこそ、
「もっとできたんじゃない?」
「なんであそこでパスしなかったの?」
と言いたくなることもあるでしょう。
しかし、試合直後の子どもは、保護者が思っている以上に多くのことを感じています。
嬉しさ、悔しさ、緊張、達成感、反省。
さまざまな感情が入り混じるタイミングだからこそ、言葉選びが大切です。
今回は、試合後に避けたい言葉と、その理由について考えてみます。
試合後にプレーの正解・不正解を伝える
試合後によくあるのが、
- あそこでシュートだった
- もっと前に出るべきだった
- なんでパスしたの?
というプレーの分析です。
もちろんサッカーの話をすること自体は悪くありません。
しかし、試合直後は反省会の時間ではありません。
子ども自身も、
「あそこは失敗だったな」
と感じていることが多いものです。
そのタイミングで正解を伝え続けると、自分で考える力が育ちにくくなります。
結果だけで評価する言葉
試合後に、
- ゴール決められなかったね
- ミスが多かったね
- 勝てなくて残念だったね
という言葉をかけることがあります。
しかし、これらは結果にしか目が向いていません。
例えば、
- 苦手なプレーに挑戦した
- 最後まで走り切った
- 声を出して仲間を助けた
という成長は結果に表れないこともあります。
結果だけで評価されると、子どもは失敗を恐れるようになります。
他の選手を持ち出す言葉
親が無意識に言ってしまいやすいのが比較です。
例えば、
- ○○くんはもっと動いていた
- ○○くんは試合に出ているのに
- ○○くんみたいにならないと
といった言葉です。
比較は一時的な刺激になることもあります。
しかし長期的には、
「自分は自分でいい」
という自己肯定感を下げてしまうことがあります。
成長の基準は他人ではなく、昨日の自分であるはずです。
親の期待を押し付ける言葉
保護者の中には、
「今日は点を取ると思った」
「もっと活躍できると思った」
と伝える方もいます。
もちろん期待しているからこその言葉です。
しかし子どもからすると、
「期待に応えられなかった」
という印象だけが残ることがあります。
試合後は評価するよりも、まず子どもの気持ちを受け止める方が大切です。
「なんで?」を繰り返す言葉
試合後に、
- なんであそこで止まったの?
- なんで決められなかったの?
- なんで出場時間が短かったの?
と質問攻めになることがあります。
しかし、子ども自身も答えを持っていないことが少なくありません。
特に試合直後は感情の整理ができていない状態です。
質問が続くと、会話ではなく尋問のようになってしまいます。
親は聞きたいことがあっても、少し時間を置くことも大切です。
大切なのは「言わない勇気」
試合後の声かけで最も大切なのは、実は何を言うかではありません。
何を言わないかです。
子どもは試合の中で、
- うまくいったこと
- 失敗したこと
- 悔しかったこと
をすでに感じています。
だからこそ親がすぐに評価や分析を加えなくてもよい場合があります。
時には見守ることも大切なサポートです。
まとめ
試合後に避けたい言葉には共通点があります。
それは、親の視点や期待が強く入り過ぎていることです。
特に、
- 正解を教える言葉
- 結果だけを見る言葉
- 他人と比較する言葉
- 期待を押し付ける言葉
- 質問攻めにする言葉
には注意したいところです。
試合後の子どもに必要なのは評価者ではなく、安心して話せる存在です。
言葉を足すことよりも、まず耳を傾けること。
それが子どもの成長につながる第一歩になるかもしれません。
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