子どもが試合や練習でミスをした時、どんな言葉をかければいいのか。
多くの保護者が悩むポイントです。励ましすぎても響かない、厳しく言いすぎても萎縮させてしまう。そのバランスに迷うことがあると思います。
25年以上の指導経験から、私が実際に使っている考え方をお伝えします。
一般的に言われる声かけのポイント
まず、よく言われる基本的な考え方を整理します。
結果より過程を見る
ミスという結果だけを指摘するのではなく、そこに至るまでの取り組みやチャレンジを評価することが大切だと言われます。
感情的にならない
子どもがミスをした瞬間、親も興奮しがちです。一呼吸置いてから声をかけることが推奨されます。
「なぜ」より「どう思った?」
「なぜミスしたの?」という問い詰める言葉より、「どう感じた?」という気持ちを聞く言葉の方が、子どもが話しやすいとされています。
ミスを責めるより次につなげる
過去のミスを掘り返すより、次にどうするかに意識を向けることが成長につながると言われています。
私が実際にやっている声かけ
ここからは、私自身の考え方です。
サッカーにミスはつきものです。ミスの内容にもよりますが、基本的にプレーのミスで怒ることはありません。
ただし、声かけの仕方をミスの種類によって分けています。
周りを見ることを怠ったミス
前もって周りを見ることを怠っていた、ボーッとしていた。こういう時は、準備の指摘をします。「あの時、周りを見れてた?」と確認します。
チャレンジした結果のミス
何かに挑戦しようとして起きたミスは、まず意図を確認します。「あれは何を狙ってたの?」と聞きます。挑戦したこと自体は評価すべきことだからです。
純粋な技術のミス
技術的なミスは、いつだって仕方のないことです。「何を考えて、何を選んでミスしたのか」を確認します。
一番大切にしているのは「後追いしないこと」
声かけの基本スタンスとして、ずっと変えていないことがあります。
本人がミスしたことは、本人が一番分かっています。だから、それを後から追い詰めるような言葉はかけません。
「良かったか悪かったか」「他の選択肢はなかったか」を一緒に確認する作業。これが声かけの基本です。問い詰めるのではなく、振り返りに付き合う、という感覚です。
怒るコーチが見せているもの
率直に言います。
試合中、ミスに対して怒ったり責めたりするコーチを見ることがあります。でも、それには何の意味もないと思っています。
ミスを怒っているコーチは、実は自分自身が練習で落とし込めていないことを、その場で披露しているだけです。
技術や判断力は、試合中に怒鳴って身につくものではありません。練習の中で繰り返し積み上げていくものです。試合での怒りは、その積み上げができていない証拠だと思っています。
親にできる声かけ
子どもがミスをした時、家庭でもできることがあります。
まず、ミスの種類を見極めてみてください。準備不足だったのか、チャレンジした結果なのか、純粋な技術の問題なのか。それによって、かける言葉は変わってきます。
そして、後追いはしない。子ども自身がすでに一番分かっていることを、何度も指摘する必要はありません。
「あれ、どうだった?」「他に選択肢はあった?」そう聞くだけで、子ども自身が考え始めます。
まとめ
ミスした子どもへの声かけは、結果より過程を見ること、感情的にならないこと、次につなげることが一般的に大切だと言われています。
私自身は、ミスの種類によって「準備」「意図」「確認」という視点で声をかけています。そして何より、本人がすでに分かっていることを後追いしないこと。
試合でミスを怒鳴るコーチを見ることがありますが、それは練習で積み上げられていない証拠だと思っています。怒る前に、練習でどれだけ準備できているかを問い直すべきです。
お子さんがミスをした時、まず「あれ、どうだった?」と聞いてみてください。その一言が、子ども自身の振り返りを引き出します。
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