試合に出られないのは才能がないから?ジュニアサッカーで知っておきたい本当の話

親のサポート術

子どもが試合に出られない日々が続くと、保護者としては心配になります。

「うちの子には才能がないのかな」

「サッカーに向いていないのでは」

そんな不安を抱えた経験がある方も多いでしょう。

私自身も、ベンチに座る時間が長い子どもを見て、同じように考えたことがあります。

しかし、ジュニアサッカーやジュニアユースの現場を見ていると、試合に出られないことと才能の有無は必ずしも一致しません。

むしろ、あとから大きく成長する選手ほど、低学年や育成年代で苦労しているケースも珍しくないのです。

この記事では、「試合に出られない=才能がない」という考え方がなぜ危険なのか、そして保護者としてどのように子どもを支えていけばよいのかを解説します。


試合に出られないことと才能の有無は別問題

まず結論から言います。

試合に出られないからといって、才能がないとは言えません。

なぜなら、試合に出場できる人数には限りがあるからです。

例えば8人制サッカーなら、同じ学年に20人所属していた場合、試合開始時にピッチへ立てるのは8人だけです。

残りの12人はベンチになります。

つまり、

現時点でコーチが選ぶ8人に入っていない

という事実があるだけです。

そこに「才能がない」という意味は含まれていません。

保護者がまず理解したいのは、

  • 出場できる人数には限りがある
  • 成長スピードには個人差がある
  • 評価は常に変化する

ということです。

今の立ち位置が将来まで続くわけではありません。


ジュニア年代では成長の早い子が有利になりやすい

保護者が見落としがちなのが「身体の成長差」です。

小学生年代では、同じ学年でも体格や運動能力に大きな差があります。

例えば、

  • 身長が10cm以上違う
  • 体重が10kg以上違う
  • 足の速さが大きく違う

ということも珍しくありません。

当然ながら試合では、

  • 走れる
  • 当たり負けしない
  • ボールを奪える

選手が目立ちやすくなります。

しかし、それが将来の実力差になるとは限りません。

実際に中学生、高校生になると、

低学年で活躍していた選手よりも、後から伸びてくる選手が逆転することはよくあります。

ジュニア年代の評価は、完成形ではなく途中経過です。

今の結果だけで才能を判断するのは早すぎます。


才能とは「今できること」ではなく「伸びる力」でもある

才能という言葉を聞くと、

  • 足が速い
  • ドリブルが上手い
  • シュートが強い

といった能力を想像しがちです。

しかし、長くサッカーを続ける上で重要なのは別の部分です。

例えば、

  • 人の話を聞ける
  • 継続できる
  • 負けても諦めない
  • 新しいことに挑戦できる

こうした力も大切な才能です。

特に育成年代では、

「今うまい選手」より「これから伸びる選手」

の方が将来的に大きく成長する場合があります。

技術は後から身につくことがあります。

しかし、

  • 努力する習慣
  • 学ぶ姿勢
  • 続ける力

は簡単には身につきません。

保護者としては、目先の出場時間だけでなく、こうした成長にも目を向けたいところです。


保護者がやってはいけない「才能がない」という決めつけ

試合に出られない期間が続くと、つい焦ってしまいます。

しかし、最も避けたいのは子ども自身に

「自分には才能がない」

と思わせてしまうことです。

なぜなら、成長する可能性を自ら閉ざしてしまうからです。

例えば、

  • 「どうせ出られない」
  • 「頑張っても無理」
  • 「才能がある子には勝てない」

という考え方になると、練習への意欲も下がります。

すると本当に成長が止まってしまいます。

反対に、

  • 「今は準備期間」
  • 「できることを増やそう」
  • 「昨日の自分より成長しよう」

という考え方ができる選手は、少しずつ力をつけていきます。

保護者の言葉は想像以上に子どもへ影響します。

だからこそ、

「才能がない」

ではなく、

「まだ途中」

という見方をしてあげたいですね。


試合に出られない時期こそ成長できる

実は、試合に出られない期間には大きな価値があります。

試合に出続けている選手は、成功体験が増える一方で、自分を見直す機会が少なくなることもあります。

しかし出場機会が少ない選手は、

  • 自分の課題を考える
  • 練習に集中する
  • 試合を客観的に見る

機会が増えます。

これは将来的に大きな武器になります。

ベンチから試合を見ている選手の方が、試合の流れや戦術を理解しているケースも少なくありません。

苦しい時間は決して無駄ではないのです。

むしろ、その経験が後の成長につながることもあります。


まとめ

試合に出られないと、「才能がないのでは」と考えてしまう保護者は多いものです。

しかし、

試合に出られない=才能がない

ではありません。

それは単に、

現時点でコーチが選ぶメンバーに入っていない

というだけの話です。

ジュニア年代では、

  • 成長スピードの差
  • 身体の発達差
  • 経験の差

が大きく影響します。

だからこそ、今の評価だけで将来を決めつける必要はありません。

子どもがサッカーを続ける中で本当に大切なのは、

「才能があるかどうか」

ではなく、

「成長し続けられるかどうか」

です。

目の前の試合結果だけで判断せず、長い目で子どもの成長を見守っていきましょう。

【この記事を書いた人】

ぽこちパパ|Junior Football Base運営者

ジュニアサッカー指導歴25年以上。ブラジル・サンパウロでのサッカースクール設立・運営、Jリーグクラブスクールでの指導、女子チームや発達支援現場での活動を経験。現在はNPO法人を運営し、保護者支援や発達支援にも携わっています。

▶ぽこちパパのプロフィール
https://juniorfootballbase.com/profile/

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