「サッカーを辞めたら、この子は何をするんだろう。」
子どもがサッカーをやめると言った時、多くの親御さんがこの不安を抱えます。今まで打ち込んできたものがなくなったら、空っぽになってしまわないか。次に夢中になれるものなんて、見つかるのか。
私は25年以上、多くの子どもたちと関わってきました。付き合いが20年以上続く元教え子もいます。子育てをしている元教え子もいる。その長い時間の中で、一つだけ確信していることがあります。
夢中になれるものは、必ず見つかります。
元教え子たちのその後
サッカーを辞めた後、あるいはサッカーと並行しながら、それぞれが自分の好きなものを見つけていきました。
バンドを始めた子がいます。気づいたら音楽にどっぷりはまっていた。
サッカーを辞めたのに、毎週末スタジアムへ野球やサッカーを応援しに行くようになった子もいます。プレーはやめても、スポーツへの愛情は消えなかった。
演劇にはまった子、韓国語を夢中で学び始めた子、旅行が生き甲斐になった子、車いじりを始めた子、ジャズにのめり込んだ子。恋愛が人生を変えた子もいます。
どれも、サッカーをやっていた頃には想像できなかった姿です。
でも、よく考えると不思議ではありません。サッカーを通じて培った、熱中する力、仲間と関わる力、悔しさを乗り越える力。それがそのまま、次の場所で活きています。
息子はイーフトの話ばかりしている
我が家の息子はゲームが好きです。
イーフト(サッカーゲーム)の話を、毎日のようにしています。どの選手が強いか、どんな戦術が面白いか、試合の結果がどうだったか。
正直なところ、最初は少し複雑な気持ちもありました。サッカーをやっているのに、ゲームばかりで大丈夫か、と。
でも今は、それでいいと思っています。
サッカーへの興味が、別の形で出ているだけです。ゲームを通じてサッカーを深く知ろうとしている。それは、息子なりのサッカーとの向き合い方です。
夢中になれるものが見つかる条件
元教え子たちを見ていて、気づいたことがあります。
夢中になれるものが見つかる子には、共通点がありました。
親が否定しなかった
「そんなことより練習しなさい」と言われなかった子は、自由に好きなものを探せました。興味の芽を摘まれなかったから、育っていきました。
出会いの機会があった
バンドも、演劇も、韓国語も、誰かとの出会いがきっかけでした。子どもの交友関係を広げることが、新しい扉を開くことにつながります。
サッカーで培った「熱中する経験」があった
何かに夢中になった経験は、次の夢中につながります。サッカーで一生懸命やった時間は、無駄にはなりません。その経験が、次の場所でも生きています。
まとめ
サッカーを辞めた後に、何も残らないことはありません。
バンド、観戦、演劇、語学、旅行、ゲーム。20年以上付き合いが続く元教え子たちは、それぞれの場所で生き生きとしています。サッカーをやっていた頃とは違う顔で、でも確かに前を向いて生きています。
子どもが夢中になれるものは、今はまだ見えていないだけかもしれません。サッカーをやっている間に出会う人、経験する場面、感じる感情。そのすべてが、次の何かへの種になっています。
お子さんがサッカーを辞めることになっても、次の扉を一緒に探してみてください。否定せず、見守り、出会いの機会を作ること。それだけで、子どもは自分の道を見つけていきます。
元教え子たちが教えてくれた一番大切なことは、人生はサッカーが終わってからも、ずっと続くということです。
▼ この記事と一緒に読まれています
- サッカーを辞めても後悔しない?指導者が見てきた子どもたちのその後
- サッカーから他のスポーツへ移る時に親が知っておきたいこと
- 子どもの意思を尊重するとはどういうことか
- 辞めた後に後悔しない考え方
- 無理に引き止めてはいけない理由
▼悩み別ガイドはこちら
・サッカー辞めたい完全ガイド サッカーを辞めたいと言われたら|親が最初に知っておきたい完全ガイド「もうサッカー辞めたい」ある日、子どもから突然そんな言葉を聞いて、戸惑ったことはありませんか。今まで頑張ってきたのに、な…



コメント