何かを続けるということ自体が、子どもにとって特別なことだと思っています。
普通は、なかなかできません。それは大人になっても同じです。私自身、続けることが大の苦手です。
自主練が続く子の特徴として、一般的に言われること
まず、よく挙げられる特徴を整理します。
明確な目標がある
「この技ができるようになりたい」という具体的な目標がある子は、継続しやすいとされます。
小さな成功体験を積んでいる
できた、という実感があると、次もやりたいという気持ちにつながります。
周りからのサポートがある
親や指導者が見守り、励ましてくれる環境があると、続けやすくなると言われます。
習慣化されている
決まった時間にやる、というルーティンになっていると、続きやすいとされます。
これらは一理あります。ただ、私自身の経験と、ある教え子のエピソードから、別の見方もお伝えしたいと思います。
10年日記、2年で挫折した話
正直に告白します。
私は、続けることが大の苦手です。
昔、父からもらった「10年日記」というものがありました。10年分の日記を書けるノートです。
毎日書いて、10年後にどうなっているんだろうと期待を膨らませました。でも、2年で終了しました。しかもその2年間、合計しても3ヶ月分くらいしか埋まっていませんでした。
続けられるかどうかは、才能の一つかもしれません。少なくとも、自分にはその才能がないと思っています。
私の場合、続けられる原動力になるのは「とにかく楽しい」「好き」という気持ちだけです。それがないと、何も続きません。
壁に向かってボールを蹴り続けた子
かつて指導していた教え子に、女子の日本代表にまでなった子がいました。
サッカーを始めたのは小学4年生。特別早いわけでもなく、他の習い事と並行していました。
その子は、練習に来るとずっと壁に向かってボールを蹴っていました。家でも、庭の前の壁にボールを蹴り続けていたそうです。
当時を知っているお母さんは、こう言っていました。
「壊れた時計みたいだった。」
止まることなく、ずっと同じ動作を繰り返していた、ということです。
才能か、故障か
その子がなぜ続けられたのか、正直なところ私にも分かりません。
才能なのかもしれません。あるいは、何か特別な集中の仕方を持っていたのかもしれません。
「壊れた時計」という表現は、面白いと同時に、少し奇妙にも聞こえます。普通の子なら、壁に向かって何時間もボールを蹴り続けることはできません。でもその子にとっては、それが自然なことだったのかもしれません。
今度本人に会う機会があれば、聞いてみたいと思っています。
続く子と続かない子の違い
私自身の失敗と、その子の継続力を並べてみて、感じることがあります。
続けられるかどうかは、努力だけでコントロールできるものではないのかもしれません。私が10年日記を続けられなかったのは、書くこと自体に「楽しい」「好き」という気持ちが薄かったからだと思っています。
一方、壁打ちを続けた子には、その行為自体に没頭できる何かがあったはずです。それを才能と呼ぶのか、特性と呼ぶのか、はっきりとは分かりません。
親にできること
自主練が続かない子どもを見て、「なぜ続けられないんだろう」と悩む必要はないと思っています。
続けられないことは、決して特別なことではありません。私自身がそうでした。
それより、子どもが何かに没頭している瞬間があるかどうかを見てあげてください。それが続くかどうかより、その瞬間に夢中になれているかどうかの方が、まずは大切です。
まとめ
何かを続けるということは、子どもにとって特別なことです。普通はなかなかできません。私自身、10年日記が2年で挫折した経験があります。
一方で、壁に向かってボールを蹴り続け、日本代表にまでなった教え子もいました。「壊れた時計みたい」と言われるほど、止まることなく続けていました。
続けられるかどうかは、才能なのか、それとも別の何かなのか。正直、まだ答えは出ていません。
お子さんが自主練を続けられないことに悩んでいるなら、それは特別なことではないと思ってください。続くかどうかより、夢中になれる瞬間があるかどうかを、まず大切にしてあげてください。
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